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佐渡発酵のたび① 塚本こうじ店

先日、糀マイスター8期のみなさまと佐渡発酵の旅へまいりました。

佐渡1日目 塚本こうじ屋さんのご紹介です。

8時に柏駅に集合し、新幹線、フェリーにて7時間後に佐渡へ到着。レンタカーで塚本こうじ屋さんへ!

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こちらは、糀、味噌、調理味噌、塩こうじの他、佐渡の伝統食「なめぜ」を唯一製造販売しているお店です。

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11代目 塚本健二さんにお話を伺いながら見学させていただきました。

地元の方が味噌を作るための糀を代々作ってきたとのことで、発酵に適した温度を保ちやすい炭を使ってムロの温度を管理しています。

本当に寒い日に石油ストーブをムロに入れる以外は、電熱源は利用していないとのことでびっくり!

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明治時代のスウェーデン製のミンサーや、100年越えの木桶を丁寧に手入れされ使っています。

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味噌作りに適した酵素をたくさん出す長毛菌を使い、大豆は佐渡産や新潟産のみと、全てにこだわりが感じられました。醸造時期にもこだわり、味噌は温度が16℃超えると仕込まないそうです。伝統の味はこのようにして守られているのですね!

なめぜは、今季の仕込みは終わり、最後に残っていたご自宅用のものを試食させていただきました。この旅で初めて知ったお味です。
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ホームページによりますと、「見た目も気味悪く、食べるとさらに珍なる味。大豆と麦を炭火で炒る工程から始まって実に12工程を経て出荷」とあります。好き嫌いが分かれるお味のようです。TVで紹介され大量に注文がきましたが、かび臭いと返品されたこともあったそう。そりゃそうだよ、麹菌はカビだからね!と塚本さんは陽気に笑っていらっしゃいました。

私たちがなめぜを気にいって皆で食べていたところ、なんとお土産にどうぞと塚本さんが持たせてくださいました。
夜、お野菜につけていただくと日本酒がすすむ~!
甘酒も加えて作られているので甘みがあり、病院等の給食に採用されるほど栄養もあります。
佐渡を訪れた際は是非召し上がってみてくださいね。

11代目は近自然学を学ばれていて、朱鷺や河川、環境のこと、Uターンされた12代目の事など沢山お話くださいました。大変勉強になりました。ありがとうございました。
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2時間があっという間に過ぎた 塚本こうじ屋 さんでした。
2日目のレポートに続く
お楽しみに♪

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一般社団法人 日本糀文化協会

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