「シルバーウィークは台風だって。」
そんな話が聞こえてくる度、糀マイスター3期のみなさんのお顔が浮かんでドキドキしていました。第2回の講義が、シルバーウィークに当たっていたのです。
「新幹線は大丈夫かな」
「武蔵野線は風ですぐ止まるから」
「車は視界が悪くなるし」・・・と心配に。
午前10時ごろは暴風雨という天気予想に反して、「嵐の前の静けさ」。
良かった~!!!
時間通りにみんなが無事に顔を合わせて、講義を始めることができました。
今回は、発酵概論Ⅱの単元です。
みなさんの関心のある「発酵食品」から少し離れて、発酵菌とその発酵の仕組みをお伝えします。
一見複雑でややこしい単元ですが、なるべくわかりやすく、菌たちの自己紹介だと思って聞いていただきました。
わたしはこんな菌です。
●●が大好きです。
●●の状態が苦手です。
●●な状態だと元気いっぱいに活動して、こんな変化をおこします。
発酵は先人たちの経験と知恵から生まれました。
それを化学的に紐解いてみると、こんな仕組みなんですよ。
とわかりやすくお伝えしているのが日本糀文化協会の講座です。
ここ、講師Kの大好きな単元なんです。
微生物について知れば知るほど、「単細胞!」だなんて言えなくなります。
この世界を支えているのは微生物なんですよ~!!(^^)!
・・・と熱が入りすぎ、写真を撮るのを忘れていました(*'▽')
実習では醤油糀を作りました。
醤油糀は甘味、塩味、旨味がいっぱいの発酵調味料です。
ただ作るだけではなく、どうしてその塩分濃度なの?なぜ何℃に保つの?という理由や、どんな料理に使ったらよいか、調理のヒントもお伝えしています。
帰る頃には雨が降り出していました。
雨に濡れた旧吉田家住宅歴史公園もまた、しっとりとした風情で趣がありました。庭は、秋の七草でいっぱいでした。
ええと、これは紫苑(しおん)秋の七草ではありませんが、優しい紫に魅かれます。
ここでガイドさんに肩を叩かれました。「よかったらこれどうぞ。」
わあ、親切です!「お好きな服は」って覚えるのですね。
そんな旧吉田家には台風のさなかにもたくさんの方が来場なさっていました。
行儀よく並んだ傘がいいですね。
大好きな白の秋明菊(シュウメイギク)にも会えてにっこり。
真っ赤な鶏頭(ケイトウ)も雨に濡れていました。すっかり秋ですね!
どんなに慌ただしくても、季節の移り変わりを感じていたいと思います。
糀を醸していると、その発酵の進み具合で季節を感じることができます。
糀暮らしは「便利な暮らし」
「美味しい暮らし」
・・・そして、「季節に寄り添える暮らし」。私が糀暮らしを好むのは、そんなところに理由があるのかもしれません。
夜、講座に参加してくださったみなさまから「無事帰りました。」の連絡が・・・。良かった~!
次回の講義は女性が大好きな「甘酒」
今、大ブームです。
お肌つるつるの大瀬代表が醸した酵素いっぱいの甘酒を試飲して、甘酒について深く学びます。お楽しみに!