糀マイスター講座基礎コース第3回は、秋の七草が揺れるさわやかな秋晴れでした。
マイスター講座の日は早く会場に入り、備品を整えます。朝の気持ちの良い庭園の空気を深呼吸!
女郎花(おみなえし)にとまったトンボも気持ちよさそう(#^.^#)
********************************
マイスター講座の会場「旧吉田家住宅」では、大正11年まで醤油醸造が営まれていました。
江戸時代の関東醤油番付で「吉田官蔵」が左前頭筆頭に位置しているのがわかりますでしょうか。↓↓↓
吉田家、かなりの醸造高であったことがうかがえますね。
醤油蔵のあった方向を見ながら、今日も良い授業ができますようにと毎回祈っています。
*************************
さて、今回のテーマは発酵食人気の火付け役ともなった「甘酒」。
米糀と水で作る甘酒は、なぜ砂糖を加えないのに甘いのか。
シンプルな材料であるのに、なぜこれほど栄養価が高いのか。
糀菌の発酵の仕組みを知れば、納得することばかりです!
糀菌の出す酵素に、その秘密が隠されています。
歴史の部分では、江戸の街に思いをはせながら、お話させていただきました。
冷蔵庫やクーラーのなかった江戸時代。
悪くなったものを食したり、暑さで免疫力が落ちたり・・と、江戸の街では冬よりも夏に、多くの方が亡くなりました。
そんな中、江戸のまちの夏の風物詩となったのが「甘酒売り」でした。
「歳時記」という俳句の季語集を見ると、甘酒が夏の季語になっているのはこんな理由からなんですね。
栄養価が高く、消化吸収されやすい甘酒はまさに飲む点滴!多くの弱った方の命を救ったことでしょう。
途中で、大瀬先生の醸した甘酒を飲みながら、ほっと一息。
滋味あふれる甘酒が、からだに沁みわたります。今まで糀甘酒が苦手だった方も、これなら飲めます、とおっしゃっていました。
甘酒の作り方、飲み方、料理での使い方など、暮らしにどう取り入れたら良いかをを詳しくお伝えしました。
受講生の皆様は、顔を合わせて3回目となりました。
糀を学ぶ皆様には、なぜこんなに素敵な方が多いのかな、と笑顔を見て嬉しくなってしまいます。
翌日、受講生の皆様から、甘酒おいしくできました~!の報告が次々と入りました。やったー!(*^^)v
どうしてこの温度でこの時間保温するのか、理由を知った後行う甘酒作りは、失敗がありません。
次回のテーマは「味噌」。
発酵のしくみが、とても面白い単元です。味噌は種類も多いので、食べ比べをし、味噌作りも行います!お楽しみに!