柏市保健所管轄内集団給食研究会の料理講座が行われました。
集団給食研究会様より料理講座の依頼は、四年目。「貴女の講座、毎年、楽しみにしているのよ。」といって毎回参加してくださる方のお顔がちらほら見えて、嬉しさいっぱい!
今年のテーマは「腸活!発酵イタリアン」
糀というと和食をイメージしやすいけれど、人気のイタリアンに糀を使うことで、若い方や、また高齢者にも目先を変えて味わって頂けたらという思いをこめて。
まずは免疫細胞が7~8割あるという腸のお話から。さらに腸活性化するには何を食べたら良いのか、それは発酵食品と食物繊維ある食材~では、なぜ発酵食品が腸活になるのか…などの講義をいたしました。
少し長くなりましたが、皆さん熱心にメモをとり集中してきいてくれて感激!
そのあといよいよ調理実習!
糀マイスター2期の吉田さんと共に各テーブルをまわり、調理ポイントに加え、糀における発酵料理の楽しさをお伝えしました。
中でも一晩つけた塩麹の胸肉のジューシーさにみなさん驚かれていました。発酵は、漬けこむだけで、たんぱく質に作用するプロテアーゼという酵素により、肉をやわらかくし消化吸収を上げ、栄養価、旨味をあげ、保存性を高め、さらには、腸内の環境を活性化する働きがあります。
酒粕豆乳パスタは「酒粕が苦手な方でも食べられました」と言う声も聞こえてきました。
酒より栄養価が高い酒粕。食物繊維のようか働きをするたんぱく質レジスタントプロテインも豊富~粕というネーミングで損をしているかもしれませんね(笑)
デザートは砂糖不使用、みりんのフルーツコンポート。砂糖と違い緩やかに血糖値を上げるみりん。アミノ酸豊富でコクと旨味が備わっています。
調理は皆さんお手のものですから、あっという間に出来上がり、美味しく楽しく頂きました。
「レストランの食事みたい!」
「発酵食品はそれだけでうまみが」あるので、時短料理になりますね」
「よいレシピを教えて頂いたので、職場で活用します」
などの嬉しいコメントに、ガッツポーズ。
けっこうな量でしたが、オリーブオイルを少量使っただけなので、もたれることなく完食いただき、片づけも手早く終わらせ、また来年も会えますようにと、別れを惜しみました。
糀が、集団給食でも和食に限らず現代の暮らしに合ったメニューで、使われたら嬉しいなと思います。