春キャベツをいただきました。
キッチンに2玉のキャベツがゴロンゴロン。
こんなときは、スライサーをさっと取り出して大好きなザワークラウトを作ります!
ザワークラウトとは「酸っぱいキャベツ」という意味。
ドイツ料理店でソーセージと一緒にそえられている、あの酸っぱいくたっとした野菜です。
ドイツだけでなく、ヨーロッパを代表する定番漬物といえる存在です。
大学生のころ、初めてザワークラウトを作ってみようと思い、キャベツを塩でもんで
酢を加えましたが・・・
ん???なにか違う・・・。
そうなんです、ザワークラウトの酸っぱさを作り出しているのは酢(酢酸)ではなく、乳酸!
酸味を生み出しているのは、乳酸を生成する植物性乳酸菌なのです。
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なんと、ザワークラウトの乳酸菌量は・・・
1gあたり1億個!
1gあたり1億個の乳酸菌、といいますと、その量はヨーグルトに匹敵します。
ヨーグルトは動物性乳酸菌によって作られますが、ザワークラウトは植物の葉などに
もともと付いている植物性乳酸菌によって作られます。
植物性乳酸菌は動物性乳酸菌と比べると、過酷な環境にも対応できる性質であるため、
生きて腸まで届くこともあります。
(実は、腸にとっては菌が生きて届くか死んで届くかはあまり重要ではないのですが、その話はまた次回に・・。)
ザワークラウトの栄養を見てみますと、10種類以上のビタミンやミネラルが含まれています。
特にビタミンCが豊富で、キャベツの持つビタミンCだけでなく、乳酸発酵により
生成されたビタミンCも加わり、冬に野菜が採れない地方では、
ジャガイモと並んでビタミンCの補給源ともなっています。
調理で熱を加えないのでビタミンCが壊れないのも良いですよね。
ザワークラウトに含まれる豊富な乳酸菌や食物繊維は腸内フローラを整え、豊富なビタミンCは、これからの季節、日焼けした肌にも効果を発揮してくれるでしょう。
さあ、ザワークラウト、作りたくなってきませんか?(笑)
作り方は驚くほど簡単!少し手を動かすだけで、後は「乳酸菌さま」が、活動して仕上げて
くれます。菌の力は本当にすごい!
ザワークラウトの作り方
材料
・キャベツ1個(約1キロ)
・塩20g(塩は全体量に対し、2パーセントと覚えてください)
・あればキャラウェイシード一つまみ
・ローリエ1枚
・赤唐辛子1/2本
作り方
1.キャベツは芯・外葉を取り外し、千切りにする。(スライサーを使うと楽です)
洗い過ぎないでください。乳酸菌がいなくなってしまいます。
汚れた部分はとること。
2.千切りしたキャベツに塩、あればキャラウェイシードを入れて揉む。
しっかり揉んで、水分を出す。
キャベツが水から顔を出して空気に触れてしまうと腐敗の原因になります。
(キャベツによっては水分の少ないものがあります。その時は、水を加えてキャベツ+水の2パーセントの塩を加えること。)
3.殺菌した容器に2、ローリエ、赤唐辛子を入れる。
ポイントは出てきた水分も捨てずに入れること。
この水分は乳酸菌の宝庫です。
4.常温に置いておくと、発酵が始まります。
水が上がり、キャベツの色が黄色くなり、酸っぱくなってきたら完成。
春でしたら3日ほど経ったころから食べられます。
8日目の乳酸菌量が一番多いそうです。
酸っぱくなってきたら冷蔵庫へ入れてください。2週間ほどもちます。
注意 ザワークラウトの中で働いて欲しい菌は「乳酸菌」。
その他の菌の侵入を防ぐため、びんと手は清潔にして作りましょう。
暑くなってくるこれからの季節、さわやかな酸味が食欲をそそるザワークラウト。
また、夏場のお弁当にもちょっといれてくと、腐りにくく良いですよ。
あさごはんはお味噌汁とご飯カが多いのですが、今日はこんな感じで・・・( ^ω^)
ザワークラウト、ぜひお試しください。