糀マイスター7期の田中美香です。
江戸川大学オープンカレッジ【先人たちの生きる知恵 発酵を暮らしにいかす】に参加。全3回の最終日の【ぬか漬け講座】で、無農薬のぬか床ワークショップやぬか床で働いてくれる菌のお話、ぬか床作りのポイント、お手入れ方法など、失敗なく続けていけるぬか床について教えていただきました。
ぬか漬けの基本材料はいたってシンプル。米ぬか、塩、水…たったコレだけなんです!
今回、先生が用意してくださった米ぬかは、茨城県の大野さんの無農薬ミルキークイーン。精米したての無農薬の米ぬかはとても貴重です。皆さん、ぬかを一口舐めて「えーー!甘い‼︎」「きな粉みたいで美味しい」とビックリ!そう、米ぬかって甘みがあり香ばしく美味しいんですよね。
しかも美味しいだけではなく、アレルギーや炎症を抑えたり、アトピー性皮膚炎、糖尿病を予防する働きがあるそうで、体にもとても良いのです。
さて、そんな米ぬかを使ったぬか漬けですが、東洋のヨーグルトと呼ばれ、食物性乳酸菌がたっぷり含まれています。
なんと、ぬか漬け1gに乳酸菌が10億個‼︎
きゅうり一本に植物性乳酸菌1600万個!というから驚き!まさに植物性乳酸菌の宝庫ですね〜
ぬか漬けを食べると、善玉菌を活性化させ腸内環境を整えてくれます。
○腸を元気にする○歯や骨を丈夫にする○免疫力アップ○アレルギー症状を軽くする○疲労回復効果○動脈硬化の予防○整腸作用○便秘解消○美肌・美髪○生活習慣病の予防○血圧・血糖値・コレステロール値の低下○がん細胞抑制など…ぬか漬けには、たくさんの効能があります。生の野菜を摂るよりもぬか漬けにすることでいいことづくし‼︎
さらに、例えば大根一本をぬか漬けにすると
ビタミンB1 16倍
ビタミンB2 4倍
ビタミンB6 6倍
カルシウム 2倍
疲労回復に良いとされるビタミンBがグーンと増えるので、暑くなるこの季節にぴったりの食べ物ですね!
しかも
加熱しないので野菜のビタミンも壊れにくく、漬けるだけと簡単なので、発酵食品は忙しい方におすすめです。
いよいよ、お待ちかね試食タイム🎵
先生方が漬けてきた、きゅうり、パプリカ、人参、コリンキー、長芋…ぬか床の臭みもなく、酸味と塩味があり、程よく歯応えも残っていて、サラダのような美味しいぬか漬けでした。
その他、魚や肉(野菜とは別のぬか床にします)ゆで卵なども漬けることができるんですって。
美味しいぬか漬けを作るためには、かき混ぜることがポイントですが、何故かき混ぜると美味しくなるかは大変興味深いお話しでした。
野菜をぬか床に漬けると、その栄養を食べて乳酸菌は増えていきます。そして他にも空気を好む産膜酵母、空気の嫌いな酪酸菌も増えてきます。
産膜酵母が増えすぎるとシンナーのようなツンっとした臭いになり、酪酸菌が増えすぎると靴下の蒸れた臭い(^_^;)になる〜だからこそ上下を入れ替えてあげて、ぬか床の中の菌のバランスを保つことが大事!かき混ぜることで美味しいぬか床が育つのです。
水っぽくなったり、味がイマイチだったりした場合の足しぬかなどの対処の仕方も教えてもらいました。
学んだことを活かし、美味しいぬか漬けができるよう試行錯誤しながら、我が家の味を作っていきたいと思います。
最後に先生は、【発酵は自分そして自分の大切な人を幸せにする】と。
発酵食を食べて腸も生き生きとし、心も身体も元気になる。自分の作った発酵食を食べてもらって家族や大切な人も、元気にし幸せにできるのではと…おっしゃっていました。
発酵って健康になるだけじゃなく、大切な人達も幸せにもできちゃうんだから素敵だな〜✨
私も毎日発酵生活を続けていますが、以前より家族が仲良くなった気がします(*^^*)
ぬか漬けも、家族みんなで食べよう!